デザインという言葉の変遷

Design…ラテン語のdesignare「計画を記号で表す」が語源である。
本来は物の製作や行動の指針を作るための計画を書き示すことを意味していた。
次第に身の回りで使われる物品に芸術性、装飾性が現れるようになり、物の製作において最も計画される側面としてデザインという言葉の意味はこういったところの計画を指すように変化していった。そのうち産業革命において、製品は機械によって大量生産されるように変化した。その弊害として、まだ精度の低かった製品規格で大量生産された物が世に流通し、デザインというものが手作りの高価なものを手にできる富裕層向けの言葉となった。
現代では機械製品の質も上がり、生活へのゆとりも増えたため、高品質なものがより広い人たちへ行き渡るようになった。服装や身近なものにもデザインが広がってきた事により、本来デザインというものがどういう意味だったのかが見直され始めた。その結果、元の「計画を記号に表す」という意味が現代で再度用いられるようになりなったと考えられる。
今後デザインの意味がどう捉えられていくのか、現代のように広義的な本来の意味で使われていくのか、それとも製品生産にまた何かしらの革命が生じることで変化するのか。
デザインの捉えられ方の変遷は、物の生産の変革を表しているように感じる。