[EMARF] えんがおベンチPJ -高齢者が歩き回れる街づくり-

皆さんこんにちは、 U-lab内で空間デザインや家具デザインを主に行うチームShapeTeaです。

現在大田原を中心に高齢者の孤立化について活動する一般社団法人えんがおとともに、街に自由に使えるベンチを増やして高齢者の方々が気軽に歩き回れる街を目指す「えんがおベンチプロジェクト」を行っています。

以前からこのプロジェクトは行われており、様々な学生が協力し様々なベンチが作られてきました。

ではなぜこのプロジェクトに私たち ShapeTeaが関ることになったのかどのような形でゴールを目指すのかについてご紹介できればと考えています。

Covid -19によるコミュニケーションの低下

今回のプロジェクトはざっくりとした大きな枠組みの問題提起から始まりました。2020年3月から広がり始めた新型コロナウイルスは、学生の日々の「大学生活」のほとんどを奪い、ある意味で「大学生」を「バイトロボット」または「引きこもり」にしたものであったと感じています。

また社会人の多くもリモートワークが増えました。リモートワークが増えること自体は良いとは思いますが、やはり得意不得意というのがありリモートになってしまったことで元々あった多くのコミュニケーションの機会を失っている人もおり鬱などの精神的な影響が出る人も例年に比べて多くなっているのが現状です。

もちろん高齢者の方々にも大きな影響があり、特に自宅に居てくれと子供から言われ自宅にいないといけないが、外部とのコミュニケーションの不足により孤独死が増え、気づかれない可能性も高区なっているのではと思います。

こういった現状に対して何らかの形での解決を考えるべきだと思います。

小さな地域でのコミュニケーション

ここで少しだけ脱線というか今回のプロジェクトのコンセプトになった考えを紹介したいと思います。それは、「小さな地域でのコミュニケーション」LRC(Little Region Communication)と言う考え方です。一番近い考えだと、米国のオペレーションズ・リサーチの専門家 であるG.B.ダンツィク、T.L.サアティが最初に提唱した「コンパクトシティ」と言う考え方なのかなと思っています。

新型コロナによって「家から出ない」、「人と会わない」と言うのは重要ではありますが寂しいとも思います。きっとそれは新型コロナには影響を受けませんが、心や精神など違った部分に影響を及ぼし最悪新型コロナよりもひどい状況を作り出してしまうのではないかと思います。

そのために小さな地域でのコミュニケーションが重要であると感じ、別に「隣の人と食事に行くべき」とかを言う気はなく、例えばおすすめは「街を歩く」ことだと思っています。「街を歩く」と言うのを大ごとのように言えば、街という空間に干渉し変化させることだと思っています。だからこそ地域の人々が「その地域を歩く」ような「小さな地域」における「小さなコミュニケーション」がこのコロナ禍における大切なことだと思っています。

峰ヶ丘地域貢献ファンドとShapeTea

前述の通り、ShapeTeaとして地域の人々がその地域でちょっと歩き回れるような街づくりがしたいわけです。とは言っても一円もないため活動ができないと言う時にちょうどよくあったのが宇都宮大学が行っている「峰ヶ丘地域貢献ファンド」です。

参考 宇都宮大学峰ヶ丘地域貢献ファンド

と言うことで再度プロジェクトを見直し、「公共空間におけるデザイン」と言う形で申請を行い、無事認定と補助金を頂きました。

学生によるえんがおベンチプロジェクト

峰ヶ丘地域貢献ファンドが決まった当初は、えんがおベンチプロジェクトは決まっておらず具体的な活動について考えていました。その中で同じく公共空間について活動していたプロジェクト演習の27班とお話しする機会を得て、そのプロジェクト演習27班の協働のかたがえんがおで、お話をしていく中で

「公共空間をデザインしてみんなが歩き回れるような街にしたい」と言うのを上手くまとめた活動であると感じ、一緒に協力して何かできないかと考えるようになりました。

プロジェクト演習の27班は、どのようにして「えんがおベンチプロジェクトを持続可能にするか?」と言う切り口からアプローチをしていて、それを見て自分たちShapeTeaは「より誰でも簡単に作れる制作性と見た目の両方から優れたベンチを作りたい」と考えました。

EMARFとの出会い

今回のプロジェクトでは「誰でも簡単に作れる」という部分も重要だと考えています。高齢者の人と一緒に作る場合、トンカチや電動ドライバー、釘やビスといったものは危ないので使えません。ですが、一緒に作ることで愛着が生まれより座りやすく感じると思います。それもあり「誰でも簡単に作れる」ベンチデザインをしたいと考えていました。そういった中で出会ったのがEMARFというサービスです。

EMARFはwebサイトで決められたデータを送るだけで、地域の木材加工会社を通じて制作され家に届くという、新しいDIYの形だと思います。

仲の良いチームの方がEMARFを利用したプロジェクトを行っており、お話を聞いていたことから、EMARFに興味をもち今回のプロジェクトに使用することにつながりました。

栃木は全国を通しても空き家改修がホットな場所だと感じています。そのため今後より一層EMARFの需要は高まると思うので今回のプロジェクトを通して、多くの方々のリノベーションのための知見としても役立てられるように記録を残して行きたいと思っています。

えんがおベンチプロジェクト始動

ということでShapTeaとえんがおとの「えんがおベンチプロジェクト」が始まりました。今回のプロジェクトでは以下の活動をしたいと考えています。

  • 街のアイコンとなるようなデザインをする
  • EMARFを用いて誰でも簡単に作れるデザインをする
  • 実際に作ってみる(できたら高齢者の方とも一緒に)

今後としては誰もが同じデザインを注文できるwebサイトとかも作れれば良いなと思いつつ「えんがおベンチプロジェクト」を全力で走り切りたいと思います!